Valo House について

「Valo House」にお越しいただきありがとうございます。運営の髙島です。
当スタジオは最新設備や完璧な再現性を売りにした場所ではありません。高い予算をかければ、より設備の整ったスタジオがあることも理解しています。それでもこの場所が提供できる価値は、生活の気配が感じられることと、その場で判断しながら撮影を組み立てていける自由度にあると考えています。
過剰な演出のない空間に、実際の生活動線があること。屋内と屋外を一続きで使える環境であること。そこに、天気や季節によって変わる自然光が加わることで、毎日が少しずつ違う表情の撮影空間になります。ご利用いただくお客様の選択が、そのまま画に反映される場所でありたいと思っています。

このスタジオを運営するきっかけは、僕が以前、売上が20億円規模にまで成長した家具のECショップで、メインカメラマンとして撮影を担当していた時です。その頃よく言われていたのが「綺麗な写真じゃなくていいから、実際に人が使っている様子、生活の匂いがする写真を撮ってほしい」という言葉でした。
ECサイトでは、人の気配を消した整った写真が正解とされることが多いと思います。でも僕たちは、あえて逆のことをしていました。極端な事例ですが、ソファの上であぐらをかいてくつろいでいたり、ポテトチップスを食べながら過ごしていたり。ときには、ビールを飲んでいるシーンをそのまま写真に入れることもありました。
「生活の気配」というより、その空間で「本当に生活しているように見せる」こと。それを何より大切にしていたと思います。もっと洗練された写真や、完成度の高いECサイトはいくらでもありましたが、それでも、その生っぽい写真がお客様に響き、大ヒット商品につながったこともありました。

ただ、普通のスタジオで生活の匂いを出すためには、作り込みに時間がかかったり、いきすぎた表現をしてしまったり、意外と匙加減が難しいものです。
実際の家では、理屈では説明しきれない「画の強さ」があり、光の入り方や、空気の流れ、屋内と屋外のつながり方。人が生活をしている痕跡のようなものが、写真にリアルさを映し出します。決して効率よく撮影ができる整った環境ではありませんが「人が生活している」これだけで、特別な空間になるような気がしています。
Valo House は、そうした経験の延長線上にある場所です。個人的には、室内からたくさんの自然が見えることも、この場所の大切な要素だと感じています。鳥の声が聞こえたり、風に揺れる葉っぱが目に入ったり、空が広く感じられたり。そうしたこと自体は、写真に写らないかもしれません。それでも、その場にいる人の判断や気持ちには、確実に影響していると思っています。

どんな撮影に向いているか
Valo House は、次のような撮影に向いている場所だと考えています。
・小〜中規模の撮影チーム
・ブランド撮影(進めながら構成を調整していきたい場合)
・1日で複数シーンを撮る必要がある撮影
・屋内と屋外を行き来しながら進める撮影
・世界観は欲しいが、作り込みすぎた空間は求めていない撮影
最後に

クリエイティブな活動に向き合う方々を、 そっと支える場所でありたいと考えています。 このスタジオが、 皆さまの撮影や表現の時間をより良いものにする一助となれば幸いです。
ご利用にあたっては、 スタジオや家具、そしてこの場所に流れる時間を大切にしながら、 自由な発想でお使いいただけましたら嬉しい限りです。 皆さまとお会いできる日を、 楽しみにお待ちしております。
Valo House 髙島